
今月号の内容は!
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★特集記事
災害への備え
災害ボランティアセンターと災害ボランティア
★お知らせ・ボランティア
「えんがわファンド助成先団体決定」「災害ボランティア養成連続講座」など
★市民活動支援センターからの発信
「継続は力なり」「新しい生活様式へ-染地の取り組み-」「思い出を浮かべられる場所」
えんがわだよりNo.178(9.07MB).pdf

近年、日本国内各地において台風や集中豪雨による土砂崩れや河川の氾濫、地震による大きな被害が相次いで起きています。台風シーズンと呼ばれる時期も近づきつつあり、地震については、いつ起きても不思議ではない状況になっています。
災害が起きると災害ボランティアセンター(以下、災害VC)が設置され、被災した方の支援にあたっています。
災害ボランティアセンター(災害VC)とは?
災害VCは、『災害が起きたときに、被災地(者)支援のためのボランティア活動を円滑に進めていくための拠点』です。皆様もマスコミなどで災害VCの名は耳にしているかと思いますが、災害発生時に被災地の市町村や都道府県の社会福祉協議会が、被災者支援のための災害VCを設置し、運営を行政や市民ボランティア、NPO等と協力して災害支援を行います。
調布市においては、災害が発生すると調布市からの要請により、調布市社会福祉協議会が、災害VCを設置することが協定書によって定められており、災害VCは、私たち市民活動支援センターが中心となって運営を行います。
また、調布市が定めている『地域防災計画』において、災害VCは調布市総合体育館に設置されることが決まっています。ただし、多摩川の水害などの場合には、その被害の規模と被災地域を考慮し、調布市と協議のうえ、別な場所に設置する場合もあります。
過去の設置の事例
・味の素スタジアム被災者支援ボランティアセンター
東日本大震災時、調布市で直接的な被害はありませんでしたが、東京都や調布市、また各支援団体と協働して味の素スタジアムに『被災者支援ボランティアセンター』が立ち上がりました。
避難者の方々に対し、多くの団体や市民の方々がボランティアを希望され、炊き出し(食事提供)や生活用品の寄付、散髪、子どもの学習支援、遊び相手などの支援を行いました。
また、被災地である岩手県沿岸部への復興支援のため、友好都市である岩手県遠野市を拠点とした「ボランティアバス」を運行し、平成29年6月までに延べ41回、950人の参加がありました。
・令和元年 台風19号による調布市内の浸水対応の災害VC
10月12日に全国的な被害をもたらした台風19号の時、地域からの要請により災害VCが14日から設置されました。13日に市民自らボランティア募集を呼びかけ、14日には被災エリアに近い公園をベースに、ボランティアの受け入れ、活動先の調整などが始まりました。
その後、多摩川住宅ト号棟自治会様のご支援により、集会所を15日〜20日の災害VC開設期間中お借りすることができました。具体的な活動としては、浸水被害のあった住宅の水没や破損した家財道具の運び出しや清掃、地域への案内チラシの配布などを行いました。
・社協職員は、災害が起きると応援派遣に行きます。
毎年のように全国各地で大きな災害が発生しています。災害が発生し、災害VCが設置されると、近隣の都道府県や市区町村の社会福祉協議会の職員が被災されたエリアへ応援派遣を行い、災害VCの運営をお手伝いしています。調布からも、近年では茨城県常総市や広島県呉市に応援に行きました。


令和元年度台風19号災害ボランティアセンターの様子
災害ボランティアの重要性
・自助、共助、公助…災害ボランティアの役割
災害が発生し大きな被害が起こると、被災された住民が自ら助け合うこと(自助)は、被災して疲弊している状況下ではかなり難しくなることが考えられます。行政機関が行う支援(公助)には、人員的にもすべての被災された方々の対応は難しく、限界があるため、それを補う人的な支援(共助)として、ご近所で比較的軽微な被災で済んだ方や、外部から支援に来てくれるボランティアの力が必要になります。
ただし、被災地で今何をすることが求められているかをよく考え、ボランティアの押し売りにならないように気を付けなければなりません。被災地に行く前の情報収集はとても大事です。
また、被災地に行く前に自分の居住地でボランティア保険に加入してから活動に向かいましょう。
・寄付をすること
災害が起きると、様々な寄付が募られます。
お金で考えると「義援金」が被災された方々に直接渡される用途として、被災地の行政機関や共同募金会、
社会福祉協議会などが集めることが多いかと思います。また最近では「支援金」として、被災地支援の活動をしている様々な団体の活動資金の募金も行われることがあります。
被災された地域では、生活必需品などの物品寄付の募集が行われることがあります。こちらも、現地で求められている必要品の情報をしっかり確認してからを送ることが大切です。個人の判断で何でも届ければよいというわけではありません。


・コロナ禍での地域ボランティアの重要性
現在、全国で新型コロナウイルスが猛威を振るっています。コロナ禍においては、感染拡大予防の観点から、被災された都道府県内(状況によっては同一区市町村内)に限ったボランティア募集になっています。
この状況を考えると、自分の居住地で自分のできることで災害ボランティアとして活動されることが求められています。
※災害はいつ起こるかわかりません。自分自身が被災者になるかもしれません。
でも、災害時に少しでも動けるようであれば、周りの被災された方々の手助けをお願いします。災害VCでのボランティア参加もお待ちしています。
市民活動支援センター センター長 木 直
お知らせ・ボランティア募集
■ 小学3年生男児の送迎ボランティア募集
「調布特別支援学校」に通学する男児を下校時に学校から放課後等デイサービス「ぴっころ」まで、 またデイサービス終了後は、ご自宅まで送るボランティア活動です。
【内容(1)】調布特別支援学校から、放課後等デイサービス「ぴっころ」(総合福祉センター) までの送迎 1回15分程度
【日 時】 毎週火曜日 15時15分に調布特別支援学校にお迎え。
【場 所】 調布特別支援学校(調布ヶ丘1−1−2)
【内容(2)】放課後等デイサービス「ぴっころ」から、自宅(調布市国領8丁目)まで送迎。
1回30分程度の活動。
【日 時】毎週火曜日 17時前後に放課後等デイサービス「ぴっころ」にお迎え。
【場 所】 総合福祉センター(小島町2−47−1) 自宅(調布市国領町8丁目)
【備 考】 活動は、(1)もしくは(2)のどちらかでも大丈夫です。初回は職員が同行して
体験送迎から始めます。
【問 合 せ】 小島町コーナー 浅見 042−481−7695
■ 運行サービスボランティア
公共交通機関の利用が困難な方のために福祉車両を運転し、外出を支援する活動です。
【場所】NPO調布ハンディキャブ事務局
【資格】普通自動車運転免許(過去2年間に免許停止処分を受けていない方)
【対象】30歳〜73歳
【備考】福祉有償運送に必要な資格講座費用(2日間)は当法人で全額負担します。
修了証受領で福祉有償運送の資格が得られます。わずかですが謝礼金を差し上げます。
お問合せ NPO調布ハンディキャブ事務局 042-440-3860
■ 骨盤矯正とヨガ
体と心を整えて、毎日の暮らしを気持ちよく!
骨盤を中心に体のゆがみを自分で整えていくセルフ整体プログラムです。(1回のみの参加もOK)
【開催日】@ 6月26日(土)首&肩こり A 7月24日(土)慢性の腰痛
➂ 7月31日(土)膝など関節の違和感 (開催日にそれぞれのテーマで行います)
【時 間】14:00〜15:30
【対 象】おおむね60歳以上の方、医師による運動制限のない方
【定 員】各回15人(申し込み順)
【場 所】 菊野台地域福祉センター 大集会室(菊野台1-38-1)
【持ち物】 ヨガマット(ない場合は大型のバスタオル)、水、タオル
【参加費】 各回500円
【講 師】 北舘 郁子 日本ヨーガ瞑想協会 登録講師、ペルヴィスⓇ(骨盤)ワーク公認講師
【問合せ/申込】市民活動支援センター菊野台コーナー(火・木・土)042−481−6500
※マスクをして、窓を開けて換気をしながら行います。
ご自宅で検温し、当日体調がすぐれない方は参加をお控えください。
■ 童謡を歌う会シンガーズ・グリーン
ご一緒に歌いませんか♬
専門の先生から、正しい発声を学び、コーラスを楽しんでいます。
【内 容】童謡・唱歌から簡単な歌を中心に、″声帯を維持しながらいつまでも健康で歌いたい♫″がモットー
【日 時】7月10日(土)10:00〜12:00 ※毎月第2土曜日
【場 所】緑ヶ丘地域福祉センター 大集会室
【資 格】初心者から、コーラスの好きな方ならどなたでも。一度ご見学下さい。
【備 考】コロナ感染予防のため、入口での検温、消毒、マスク着用
(歌えるマスクのご用意あります) のこと
【問 合 せ】緑ヶ丘コーナー折原(火・木・土)03−3326−4088
■ 災害ボランティア養成連続講座2021
調布での水害って? その時自分に何ができるのか?
調布市総合防災訓練にもボランティア参加もします。
≪講座内容≫調布での水害を考えます!
第1回 7月1日(木) 19:00〜20:30 市民プラザあくろす2階 会議室―@
調布市のハザードマップと令和元年台風19号の被害について
講師 調布市総合防災安全課
第2回 7月9日(金) 19:00〜21:00 市民プラザあくろす2階 会議室―@
令和元年台風19号 その時、災害ボランティアセンターは!
講師 市民活動支援センター センター長 木直
第3回 7月15日(木) 19:00〜21:00 市民プラザあくろす2階 会議室―@
水害の時、市民ボランティアにできること
講師 AAR Japan 野際紗綾子 氏
第4回 10月31日(日) 9:00〜12:00 多摩川河川敷 総合防災訓練会
「調布市総合防災訓練」ボランティア参加
講師 市民活動支援センター職員
《対象者》防災や災害ボランティアに興味のある調布市民(在学・在学も可)先着15名
《申込方法》お名前、携帯電話、メールアドレス、所属団体をメールで送信ください!
《参加費》500円 当日会場で徴収します
mail : npo-center@ccsw.or.jpまで送信してください。
6月22日(火)より受付開始(定員になり次第、締切となります)
《お問合せ》
市民活動支援センター 電話:042-443-1220 Fa::042-443-1221 担当:木.成田
◎新型コロナウイルスの感染状況によっては、講座の中止や変更となる場合があります。
■「2021年度えんがわファンド」助成先団体決定‼
調布のボランティア・市民活動を「資金」と「つながり」でサポートする市民活動支援センターの助成事業『えんがわファンド』の助成先団体が決定しました。
助成先団体名 | 活動内容 | 助成金額 |
---|---|---|
あおい発達障害当事者会 | 自分と似ている特性の方の具体的な対処方法や体験談を聞き、共感し合い、気持ちをほぐすための茶話会やレクリエーション、個人相談を行っています。 | 100,000円 |
調布ひきこもり家族会 「やまぼうし」 | 社会からの孤独感に悩み、生きづらさを感じている本人や家族が、学習会や懇談会を通じて、心の安らぎを得て、自らを肯定できるようになることを目的に活動しています。 | 55,000円 |
セルフエスティーム | 孤立した高齢者を減らしたいという想いのもと、人生の最後に自分が望む医療やケアを受けられるよう準備し、家族や関係者と共有する人生会議の啓蒙活動と、傾聴ボランティアを行います。 | 100,000円 |
えんがわファンドとは・・
えんがわファンドは、調布のまちが暮らしやすくなるための活動や、社会の課題を解決するための
活動、先進的な活動などをしている調布のボランティアグループ・市民活動団体等を助成しています。
このファンドをきっかけに、助成団体が新しい活動にチャレンジすること、他の団体と出会い新たな
つながりが生まれることを意図しています。

私たちは、日々いろいろな方々と共に、ボランティア・市民活動に関する取り組みを行っています。その中で、センター・コーナーのコーディネーターが感じたことや、みなさんに知ってほしい活動をご紹介します。
継続は力なり
富士見コーナー
ちょうふ読み語りの会(読み聞かせボランティア)
地域住民ボランティア有志が平成10年より、調布市内の高齢者施設で読み聞かせを開始しました。その後障がい児のデイサービス施設、保育園でも定期的に活動。単発イベントや福祉施設での読み聞かせにも対応し、聞く方にあった図書や紙芝居の選定や声掛け、手助けを行ってきました。
永年の活動が東京の社会福祉の発展に功績したと認められ、令和2年12月の東京都社会福祉大会で表彰されました。「新しい生活様式」に合わせ、時にはボランティア活動を自粛することもありますが、メンバー10人の読み聞かせへの情熱は、まだまだ続きます!

(おかざわ)
新しい生活様式へ-染地の取り組み--染地の取り組み-
染地コーナー
染地は市内でも高齢化率が高く、日頃から孤立を無くすため、様々な活動を通じた住人どうしの見守りが活発な地域です。ところが「新しい生活様式」の導入により、今までのありふれた日常が突然奪われてしまいました。「どうしたら新しい様式の中、人はつながることができるのか?」染地地域を担当する支え合い推進員、地域福祉コーディネーターと連携、模索する日々が続きました。

そんな中「子どもや孫と会えず、スマホの使い方をきくことができない」「家具を移動したいけど手伝ってもらえない」「引っ越しするのにこの年になると保証人をお願いする人がいない」等々相談が多くありました。3人で試行する中で、地域の方達のご協力を得て下記の取り組みをスタートしました。

@スマホにつまずいたら「スマホちょっと相談室 染地」開催
A地域住人の困りごとのお手伝いのしくみづくり「たまの手」開始
B司法書士さん、地域包括の協力を得て連続講座を検討中
生活に不便を感じている方!どうぞ染地コーナーまでお問い合わせください。
※詳細は、9月号「えんがわだより」特集記事で紹介予定です。
(わたなべ)

先日、
野草園でみどりの葉をみていたら、
亡き母を思い出した。
ここが好き だったなあ・・・。
野ヶ谷の郷も
誰かの思い出を浮かべられる場所をめざしたい。
そのためにも早くコロナウイルスの心配が
なくなってほしい。

(よつや)
(今回の記事は「えんがわだより」第178号に掲載しています)